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激動の歴史を生き抜く女たち

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
(2004/06)
米原 万里

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ロシア語通訳にして作家の米原万里さんの作品。
大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
同じく大宅賞受賞の佐藤優さんのことを高く評価していたといいます。

自壊する帝国 (新潮文庫)自壊する帝国 (新潮文庫)
(2008/10/28)
佐藤 優

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佐藤氏のこの本では、それまでなじみのなかったロシアという国家が
人間個人を通して色濃く伝わってきました。

米原さんのこの本でも
共産主義全盛時代のソ連衛星国とよばれた各国が、
生身の人間の個性と人生を通して
個別の文化をもった魅力的な存在として伝わってきます。

東欧、中欧諸国のそれまでのイメージといえば
暗い、冷たい、堅い、怖い、静寂...無機質なコンクリートみたいなものです。
当時ミステリー小説で描かれていた冷戦物の東側の描き方です。

それが米原さんにかかると
躍動感あふれた個性として浮き上がってゆく。

1960年に米原さんは小学生時代、チェコのプラハのソビエト学校にいた。
お父さんが共産党なんですね。

その友達は世界各国から集まっており、
なんと50カ国の子どもたちが揃っていたと。
ソ連全盛時代の輝きが世界を魅了していたんでしょう。

リッツァはギリシャ人、アーニャはルーマニア、ヤミンスカはユーゴスラビア。
みんなが自分の国を愛し、はつらつとして、泣いて笑って、元気いっぱいに生きている。
ちょっと共産国家の矛盾に気づきつつも、無邪気に子ども時代をすごします。
そしてそれぞれの人生を歩み、大人になった。

この三人の人生が凄い。
ギリシャの青い空を愛していたリッツァは国に戻っていない。
アーニャはチャウセスク以後も生き抜いている。
ヤミンスカは民族紛争の激動のさなかに。

それぞれ80年代、90年代の大激動を生き抜き、矛盾
を抱えながらもひたむきに生きている。
女は強い。

共産主義が崩壊していったのは80年代末から90年代初頭で
すでに過去になりつつあり、資本主義全盛も去年終わった感があり
時は確実に過ぎてゆきます。

主人公たちが小学生だった60年代からの30年間は歴史からみると
たった一ページかもしれませんが
人生においてはあまりに長く、重要な30年であり
個人は激動に飲み込まれ、もみくちゃにされつつも生き抜いきたのです。

時の無常さを感じさせられました。

登場人物の個性もいきいきと描かれているし
それぞれの国家の文化歴史民族への洞察も深い。
共産主義の理想への郷愁と矛盾とその崩壊が淡々と背景にあり
短編集ながら大河小説のスケールの大きさがありました。

いっきに米原さんのファンになりました。
でももうお亡くなりになってしまいました。
さっそくもう一冊買いました。
不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
(1997/12)
米原 万里

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東欧もので一つ思い出しました。
この小説も凄かった。
内容はほとんど覚えてませんが
かなりショックを受けたことが印象に残っています。
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
(2001/05)
アゴタ クリストフ

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以上











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