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鉄道と天皇

「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史 (新潮文庫)「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史 (新潮文庫)
(2011/01/01)
原 武史

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私は鉄っちゃんではないのですがなぜかテーマに惹かれました。

車窓から眺める近現代史。

日本ほどくまなく鉄道がはりめぐらされてる国ってないんじゃないのかな。
しかもモータリゼーションの世の中じゃ
この鉄道大国日本は空前絶後かもしれません。

この鉄道をよく利用した人に歴代天皇がいます。
明治、大正、昭和と鉄道を利用して日本中を巡幸した。

著者いわく
近代日本の天皇制において臣民に天皇の姿を拝ませる
視覚的支配を目的としていたと。

自動車とちがってダイヤがしっかりしている。
船とちがって移動している最中だって臣民とせっしている。

何時何分、天皇を乗せた列車がやってくる。
降りなくたってよい。
通過するだけでありがたい。

しかも天皇が乗る御料車には運転制御表示機なるものがついており
天皇が止まりたいところで停車を指示出来たとのこと。

移動中に沿道を埋める臣民達のために
停車して手を振るなんてことも。

ありがたやありがたや。
こうして国がひとつになるわけです。

明治大正昭和と天皇が巡幸した詳細な路線図には圧倒されてしまいます。

今も天皇皇后が被災地をまわっていますが
こちらは自動車で行かれているのですかね。
被災地ピンポイントでなくその行程でも天皇の姿が拝めると更に多くの人が勇気付けられるでしょう。


さらに天皇を身近に感じられたものとして東京には都電がありました。
明治末期から昭和30年代まで東京都心の路面電車は皇居をとりまいて走っていたと。

半蔵門、桜田門と停留所を通るたび、本物の門を見ていたのです。
意識せずとも皇居に畏敬をいだきつつ。空間的にも視覚的にも。

それが全部地下鉄になっちゃった。
半蔵門も桜田門もしょっちゅう通ってますが本物は見たことない。
皇居を意識するのは地下鉄がまっすぐ進めなくて不便を感じることくらい。
以前は日本の中心が自然と意識できたのですね。

今まで感じたことのなかった皇居を意識したのは地震のとき。
揺れがあった午後、いつもはジョギングランナーくらいしかいない皇居前広場が
人であふれかえっていました。

夜は帰宅難民として霞ヶ関からぐるりと皇居をまわって九段下、飯田橋を帰っていきました。
でかかった。

歩いても歩いてもまだ皇居。
臣民達が無言で行進しておりました。

どこかに天皇を感じていたのかな。

以上



















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原爆ミステリー

新世界 (角川文庫)新世界 (角川文庫)
(2006/10)
柳 広司

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原爆開発現場におけるミステリー。
開発責任者や原爆落としたリトルボーイのパイロットまで登場。

開発の成果として勝利を勝ち取った終戦パーティの夜、一人の男が殺される。

一発で20万人を殺した原爆開発した現場で
一人の男の死をめぐり繰り広げられるミステリー。
シュールなお話。

一発で世界を変える。

ゼロアワー。
爆発実験で圧倒的に巨大な光を目にして悟る。

「...世界は以前同じではない。」

ここまで無数の実験が行われてきた。
宇宙が爆発してしまうのではないかという恐怖までいだきつつ。
放射線の影響を調べるためには人体実験まで繰り返しながら。

なんのために。

ナチスを倒すために
ユダヤ人を毒ガス室に送り込んだナチスは原爆も開発していた。
ユダヤにゆかりのある科学者はナチスよりも早くと実験を繰り返す。

時にナチスと同じようなことをやりながら。
ただこれは組織の命令、上長の命令、大義のために。

そして開発成功。

1発20万人。
個性なんて無意味。
一瞬の消滅。

著者はオッペンハイマーに語らせる。

「これまでの人類の歴史は、想像力が現実に先立つものだった。
原爆の誕生は人間の想像力を無効にしてしまった。」

神の領域に手出しているような。

こうして誕生した新世界で人々は二度と原爆を落とさなかったけれど
平和利用とかなんとかいって原子力発電を進めていった。
神の火。

そしてこの事態。

何十万人を殺戮する爆弾を開発するってほうが
動機として大義があるような気がする。

原子力発電っていったって所詮、お湯沸かすだけ。
そんな単純なことにするために神の領域まで突っ込まなくてもいいのでは。

以上











経済小説で読む原子力村

マグマ (朝日文庫)マグマ (朝日文庫)
(2008/03/07)
真山 仁

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これも一種の原発本。

主人公はアメリカの投資会社につとめる。
地熱発電会社を再建するのが任務。
もう一人は元原子力科学者。
かつての推進リーダーは反原発にまわった。

火山国日本。
地熱を利用できればこれほどグリーンな発電はない。

でもこれが進まない。
原子力利権が絡むからです。

地震後の今でこそやっと電力会社を取り巻く原発諸問題がクローズアップされてますが
知ってる人は知ってたわけですこの構造。

小説の形でからくりを教えてくれます。

まずは発電コスト。
一番安いのが原発ということになってますがこれが嘘っぱちだと。

放射性廃棄物の処理費用が含まれていない。
どんどん出てきて何百年もかけて処理するのにそんなのあり?

発電所の稼働率が水増しされたり、
補助金が多く使われて費用との境があいまいになってる。

原発が事故を起して停止すると、わざと節電キャンペーンをはり
原発の必要をマスコミを使って訴える。
「今の便利な社会は原発なしでは過ごせませんよ」って
脅しでもいいから停電させてしまえなんて暴論も。

今の事態も宣伝の意味もあるのでしょうか?

事故が起きても、構造的、技術的問題はスルーされ
作業員のミスとして片付けられてきたと。

事故が相次いでも政府や電力会社や原子力関連企業は問題解明をしないできたと。
利権に群がる政治家がこれをバックアップして問題を矮小化した。

神の火を手にして後戻りできない。

こんなことが重なって今の事態に至っているわけです。

地震後の今読むとリアリティをもって伝わってきます。

以上







Appendix

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