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不実な美女とは?

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
(1997/12)
米原 万里

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ロシア語通訳である故米原万里さんが通訳の苦労話をたっぷり聞かせてくれる
語学好きにはたまらない一冊。

エリツィンもほれたといわれる彼女の知性には脱帽です。
行間から知性があふれでてくる。
こんな女性をお話してみたい。

まず題名がいいですね。

不実な美女とは
発言を意訳して美しい言葉に置き換えてしまうこと。

貞淑な醜女とは
発言を逐語訳するけども母国語としてはぎこちない訳のこと。

通訳ってのは発言者がどんな状況で
何を意図して発言しているかをその瞬間をとらえて
言葉を変換しなくてはなりません。

一種の職人芸だといいます。
時は待ってくれない。
言葉やその背景を知らなければ調べることすらできない。

しかも本格的な通訳が呼ばれる場合なってのは
重要な会談だったり、大物だったりで一言もムダにできない。

「言葉でなく情報に忠実であれ」
なんていうらしいのですが
これもまた難しい。

日露漁業交渉において
漁獲量を管理するようにソ連に求められた際の失敗談があるそうです。

日本側はあるていど譲歩するつもりでいたのですが
先方主張を認める「管理」という言葉を使いたくない。

よって「管理」という言葉を回避して
遠まわしに表現していたそうです。

通訳さんはそんなことまで頭はまわらず
情報を伝えるべく、ロシア語で「管理」しますと伝えてしまったと。

するとロシア側代表がおしえてくれたそうです。
「管理」って言葉は使っちゃダメなんだよと。

一筋縄ではいきませんね。


またあるときは

学会の通訳をおおせつかった際
発言者である教授がべらべらしゃべりまくるので
わかりやすくしゃべるよう要請すると
相手側にわかってもらう必要はないと一蹴されたそうです。

要は教授にとっては発表の内容を相手に伝えることが目的でなく
その学会で発表するということ自体が目的だったという。

つまり学会で発表したという実績が欲しかっただけ。

相手国側もそんなことはお見通しで興味なさげに居眠りしてたそうです。

そんな時でも通訳は必ず借り出される。
国際学会であることのアリバイ作りのために。

通訳にきたのに伝えることが目的でないなんて
つらすぎる。

そんな苦労があったとしても
通訳の方は通訳がホントにすきだといいます。

彼らの存在なしでは
コミュニケーションが存在できないのですから
その全能感は恍惚感をも覚えてしまうのではないでしょうか。

うらやましい。

さらに語学に励みたくなりました。

通訳本ももう少し読みたくなって
米原さんのお友達の本も買ってみました。
こちらはイタリアン。
パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記 (文春文庫)パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記 (文春文庫)
(2004/09)
田丸 公美子

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以上







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外人エグゼクティブの嘘

「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ (朝日新書)「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ (朝日新書)
(2009/08/07)
原賀 真紀子

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以前にご紹介したクォリティ・リーディングという本の著者は
ジャーナリストの本と口述筆記は読まないといい、私もなっとくしていました。

今日のご紹介はジャーナリストの書いた対談本。
著者は先日参加したセミナーの進行役をしていました。

本の題名に惹かれて読んでみました。
とくに「理系の巨匠に学ぶ」というのにビビッときました。
対談相手も魅力的。小柴昌俊さんに、海堂尊さんなどなど。

理科系ってのは伝えることがはっきりしてますから
外国語に訳すのがとくいな達人が多いのではと。

期待にそぐわぬ興味深い対談がてんこもりでした。
何事も極めたひとの話は奥が深い。

養老孟司さんは日本語は主観的だといいます。
しゃべりだすと自分がどうおもっているのかすぐわかっちゃうと。

それに引き換え英語はというと
客観的とくるかと思いきや
具体的だといいます。

主観的は日本語で自分の思いを隠すと官僚答弁のようになる。

英語では自分がどうおもうかなんて重視されずに
具体的な事実をいうことが必要になる。

すると自分に都合のいいことを英語で言う場合は
具体的にいうわけですから、「嘘」をいわなければならなくなるそうです。

これはなっとく。

確かに企業の不祥事なんかで会見しているのをみると
日本人の場合は
残念だとか、遺憾に思うだとか
白なのか黒なのかはっきりしない。

アメリカのエグゼクティブなんかが会見していると
堂々とはっきり物事をしゃべる。オレは白だと。
でもあとからそれが全部嘘だったりしますよね。

これは英語の言葉としての特性に由来するものだったとは。

以上







文明国とは

翻訳と日本の近代 (岩波新書)翻訳と日本の近代 (岩波新書)
(1998/10)
丸山 眞男加藤 周一

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センセーショナルだった日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で
のなかで紹介されていた本。
知の巨人同士のハイクオリティな対話です。

明治以来の日本はそれまでの鎖国からうって変わって
近代化した西洋諸国を手本として大発展してゆくわけですが
その媒介となったのが翻訳。

開国していきなり近代化したんですけど
なんでそれが大成功してしまったかというと
そもそも日本は翻訳文化があったのです。
対象がちがっただけ。
以前は中国でした。
それがヨーロッパに変わっただけ。

どんどんヨーロッパに留学して語学学んで
ありとあらゆるものを翻訳して持ってきます。

でもそれまで日本にはない概念を訳すっていうのは
大変なことです。

今みたいになんでもかんでもカタカナだとか略語にしてそのまま使っちゃう
のではないのですから。コンプライアンスだのCSRだの。

こんな例が載っていました。

「万国公法」という翻訳本が当時ベストセラーになったそうです。
その中の例。

原文の「all civilized nations」をどう訳したか?

耶蘇同宗ノ国

つまりキリスト教国家と訳したのです。

国際法はcivilized nationsのなかだけで通用するという文脈のなかでの翻訳だそうです。

キリスト教国家以外を文明国家とみとめず
ないがしろにしてきた構図を見事に翻訳しているのです。
征服したり奴隷にしたり、法律なんてものはキリスト教国とだけの約束。

そんな国際社会でに日本はよく生き残れましたね。
翻訳を通じて世界を見通せた人材がいてはじめて対応できたんでしょう。

今の世界をみたって結局は「耶蘇同宗ノ国」が世界を牛耳っており
構図は何も変わっていないようです。

でもそれを直接的には表現せずに
真実をオブラートに包んでしまっているのですよね。
今は。

以上


「らしく」あれ

「見た目」で選ばれる人「見た目」で選ばれる人
(2009/03/18)
竹内 一郎

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先日ラジオで著者を知り、非言語コミュニケーションの妙について興味を持ちました。
「人は見た目が9割」のほうは大ベストセラーですが私は読んでいません。
この本が非言語コミュ二ケーションを扱ったものだったことすら知りませんでした。

ブライアン・トレーシーの本にもありましたが
コミュニケーションで言語の占める割合はった7%しかないといいます。
大部分は仕草や表情で通じるんだそうです。

私、けっこう無愛想なもので、いつもぶっきらぼうに過ごしておりますが
ちょっとはニッコリ笑顔なんてのも身につけなければいけません。

でもこれが自然であり、且つ真実に裏打ちされていないといけません。
これって修行がいりますね。

仕草や振る舞いなんてのは一朝一夕に身につくものではありません。
ですから手本を見つけるといいといいますが
それも上滑りではいけないと。

「らしく」しなさい。
「ぶる」んじゃないよ。


こんなコトバが講談師の世界にあるそうです。
らしくない話し方をする奴が一番お客に拒絶されるんですって。

このコトバ、胸にズーンと響きました。

というのも私身に憶えがあるからです。

今で言うシューカツのころの失敗の話です。

私バブル崩壊直後に就職活動し、時代のながれに押し流され、就職浪人しました。
一年目の活動のころ、私は自信満々でした。

学生時代は海外一人旅で見聞をひろめて、スポーツもこなし、学歴もまあOK。
そしてなにより大学二年生から大手商社でスーツ着て営業のアルバイトしていたので
企業で面接なんて全然楽勝だと思っていました。

若い先輩方々の受けは良かったのですが
人事部長クラスになるとまるで評価されないのです。
そして最終面接で落ちまくりました。

あるとき人事部長さんに言われました。

「君には学生らしいハツラツさがない。」


社会人ぶって落ち着い言い回しで淡々と語るのがいいと思っていました。

学生らしくなく、ただぶっていただけだったんです。

失敗を悟った私は、活動を切り上げ、一年先送りしました。
二年目は後がなく、必死でしたので、自然と振舞えました。

以上





語学好きにはたまらない

越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)
(2009/02/18)
越前 敏弥

商品詳細を見る


語学好きにはたまらない本です。
あまりに熱中しすぎて久しぶりに通勤電車で乗り過ごしました。
早く読みたくてものめりこんでしまってだめです。
考え込んで訳出すればいくらでも時間がたってしまう。
心地よい没頭。
パズルを解いてる楽しさ。

基礎編、難問編、超難問編とわかれ
それぞれに日本人が誤訳しやすいという例文がぎっしりつまっています。

基礎編からして出来そうで出来ない。
簡単そうで盲点がある。
著者の例文選びの妙に感心するとともに
あまりに間違うので自尊心を傷つけられます。

でも難問、超難問で正答率10%なんてのも出来ちゃったりなんかする。
もしかしてオレって才能あるの?
なんて思ったりしますけど
良く考えてみれば、この本で基礎から学んだものの応用として出来ているだけでした。
なにもベースがなく、いきなりトライしたら出来てませんね、ゼッタイ。

私去年は英語会話教室に通いましたが
だめだったのが

article 冠詞,
plural  複数
tense 時制

いままでないがしろにしてました。

この本読んであらためて認識させられました。

これが一番の肝なんだと。

以上

Appendix

本読みの必須アイテム

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